2011/08/31

【アイズの思想.140】味覚と価値観・・・3 根本は同じ

自宅のグリーン・カーテン
Yさんの話の流れは「(バブル期の)グルメ嗜好に踊るな」という事でしたし、自分はその後の経験を通し、その通りだと思えました。

一連の「家の料理が一番」は、「外食が二番」という話がしたかったのではなく、「価値観は、コミュニケーションと経験で形成される」というのが趣旨。
普段は家庭料理が一番と感じても「思い出の食事」、それこそバブル期に流行った「一杯のかけそば」のような事だってあるでしょう。
ですので、さまざまなカタチで一番があり、同じ人の味覚(価値観)の中にだって「色々な場面による一番」があるのと思うのです。

人と分かち合う価値観は、「コミュニケーションと経験共有の積み重ね」で出来ると定義すると、全ての人に共通する「絶対的な価値観」というのは、ほとんどありえなくなります。(実は一つだけ「絶対的な価値観」は存在するのですが、それはまた後日)

ちょっと回りくどくなってきましたが・・・・(^_^;)
これを建築設計として自分の仕事に置き換えると、、、、「そこに居る人の思い、そこの場所の背景」を鑑み、「空間の造詣によりおこるであろうコミュニケーション」を想像・創造するのが、「その空間」のデザインです。

空間の楽しみも、味覚の楽しみも、人の楽しみとして、根本的には同じところにあると思います。



つづく


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2011/08/30

【アイズの思想.139】味覚と価値観・・・2 味覚の実体験。

我家のぷち菜園。夏は色とりどり。
尊敬する、前職の副所長Y氏の一言。

「本当に旨いのは家庭料理。自分の家の(奥様の)料理が、自分の味覚に一番あっているものだ。」

「そんなもんかなぁ・・・」と聞きながら、印象に残っていたのが、「母親の味」ではなく「奥さんの手料理」という部分。
自分中で「バブリーな豪華食事」の対極にあるのが「おふくろの味」と漠然に思っていましたし、当時未婚ですので「奥さんの味」の実感が湧きませんでした。いわゆる「自分の引き出し」に無い感じ。

しかし、その後、それを実体験として「理解する」ようになります。

今でもよく覚えているのが「肉じゃが」。
まさに家庭料理の定番ですが、結婚当初、カミサンの肉じゃがは、びっくりするくらい甘かったのです。

「ウチではこんな甘さだったけど・・・」と、若干不満そうではありましたが、以後自分たちの育ってきた「味」がよく話題になりました。
自分の母親の味は「塩味で物足りないくらい薄め」。カミサンは「甘めで濃さ普通」。

それから2~3年後、、、夫婦2人が「美味しい」と納得できる「味」が食卓に並ぶようになりました。自分は「料理の甘み」が前よりも美味しく感じ、カミサンは実家が少し甘すぎると思うようになり、、、、
これは「妥協点」という感覚ではなく、「共通の味覚」と実感できました。

そして、子供が生まれれば、また「家族で食べる」ものも変わります。子供の成長・2人目の誕生、家族の変遷と共に、家庭の食卓も変化してきました。
小さいながらも家庭菜園など取組むと尚更。「食」への思いや楽しみが膨らみます。


「家の料理」が一番美味しいのは、
「コミュニケーションと経験共有の積み重ね」で出来るから。


これは、味覚の話だけでなく、「価値基準」全に通じること。
この「価値基準」は、自分のジゴトでとても大切にしている、「デザイン・アプローチ」でもあります。


つづく



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2011/08/29

【アイズの思想.138】味覚と価値観・・・1

今夏の我家は毎週ゴーヤ祭り(^_^)
ここのところ「食べ物」の記事が多い。
ゴーヤ栽培+子供の自由研究が切欠だと思いつつも、自分自身、意外と「食」を楽しんでいたことに、今更気づいたり・・・(^_^;

自分が社会人デビューの頃、すっかりバブルは弾けていました。なので、そのころの「大騒ぎ」を享受はしていませんが、建築業界の諸先輩からは「色々な話」がたくさんありました。
そんな中、「食通・グルメ」の話はやっぱり多くて、「どこどこの店の何々は・・・」とか、「寿司って言うのはね・・・」みないな話に、なんだか大人のかっこよさも感じたりしていました。

設計事務所は薄給。それでも入社したP社は能力給で、所長に気に入られるような優秀な人は悪くはなく、自分はというと、、、「平均点」だったそうで(^_^;(なんだか微妙だけど)。なので、分相応の範疇で「おいしい店」を楽しんでいました。

そんな中、確か忘年会。それなりに美味しいイタリアンの店で、やっぱり「グルメ」な話題の中、P社の当時副所長、敏腕で経験豊富なYさんが・・・

「本当に旨いのは家庭料理。自分の家の(奥様の)料理が、自分の味覚に一番あっているものだ。どんなに豪華な食事でも、家庭料理に勝るものは無い。」

当時、独身・彼女募集中の自分は「そんなもんかぁな・・・」程度の感想しかありませんでしたが、この言葉は、その後自分の価値観形成や気づきに関わる大きな一言になりました。


つづく





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2011/08/28

【プチ菜園.14】ブラックベリーのカキ氷

夏の初めに採れたブラックベリー。
シロップ漬けにして、約1ヶ月。今年はけっこうまとまった量が出来ました。
これをヨーグルトや、バニラアイスにかけると、甘酸っぱい夏の味覚。

そんな中でも人気ナンバーワンは「ブラックベリーカキ氷」。

暑い夏には、やっぱり氷です。

それに、自分達で収穫・調理(?)したものでとなると、一味も二味も違います(^_^)。


自宅のプチ菜園は、夏が一番の収穫&味覚の季節。
ブログもそんなのばかりに・・・(^_^;)



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2011/08/26

「芭蕉」について、、、

突然、思い立つところがあり、ちょっとお勉強を。

恥ずかしながら、古典文学は決して得意ではなく・・・どちらかと言えば、苦手な分野かも(^_^;)

まずは、図書館で資料をあさり、、、

芭蕉と奥の細道写真集と、、、それだけだと頭が固くなりそうなので、「芭蕉が実は密偵だった・・・」という設定の小説「暗剣殺・奥の細道」という小説もオマケに。
自分的には、後者の方が興味があったりする。

なんだか、回り道をしそうな予感満載だけど・・・・
何某かの成果が見えたら、ご報告です。






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2011/08/23

かながわの景観を・・・Kanagawa Landscape Survey: 2011/8/18 部会ミーティング

逗子でのまちあるきの様子

かながわの景観を・・・Kanagawa Landscape Survey: 2011/8/18 部会ミーティング: 春に行なった、逗子でのフィールドワーク。 8月の景観ミーティングには、逗子でまちづくりの活動に携われている方に出席頂いて、これまでの背景を伺いました。 実際に、まちづくりの事業としての背景や、社会的な意義付けなど、時間がいくらあっても足りないくらいでした。 また、本...


神奈川県建築士会の「景観整備機構検討部会」の活動。
漢字だと意味不明ですが「景観・まちなみ」を心地よくする活動を、楽しく取組む会です。

春には、逗子のまちを歩き、9月には茅ヶ崎で「景観ピクニック」を予定しています。

建築家として、目の前の一戸一戸の設計に取組むのも大事ですが、まちづくりは後世へつなぐもの。そんな、広い視野も持つべきです。日々の業務だけでは見えない設計の大事なところが、こういった活動を通して得られるのです。

「守るまちなみ」と「創るまちなち」、それぞれの地域・歴史を踏まえた、それぞれのまちの魅力づくりに取組むべく参加しています。


関連記事=アイズの思想

すがすがしい中で・・逗子のまちあるき

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建築士学科試験の監督員

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2011/08/22

「希望の缶詰」・・・自分が出来ること。

津波の被害を受けた、宮城県石巻の水産加工工場が復興に向けて、缶詰を回収し、中身が無事なものを、一つ一つ手洗いし、販売をしています。
その会社が、自分の仕事ネットワークの極近いトコロにありました。

先達ての8/20(土)、地元川崎で行なわれた、夏休み野外上映会。自分もボランティアとしてお手伝い。

その上映会の屋台コーナーで、この缶詰200個のチャリティー販売をセッティングすることができました。

情報の出所は、本社が仙台の設備業者。
自分が4月に被災地に行く時に、現地の情報をくれていた会社。
それ以降も、営業的な情報交換も含めてやりとりをして、その中で「希望の缶詰」の話が出てきました。
その数日後、今度は映画祭の打合せ時に「被災した工場のサバ缶を売りたいのだけれど、仕入れルートが見つからない・・・」との声。

まだまだ微力な数。「ご縁」という程ではないですが、間を取り持つことができました。

津波に一度流されたので、缶詰にはラベルが無く、ちょっと凹みもあります。
ラベルが無いので中身は一見分からず、サバの醤油煮・サバの水煮・さんまの水煮・・・場合によっては鯨もあるかもとの事で、失礼ながら売買する方はそれを「楽しませて」もらいました。
ちなみに味もGoood!!(^_^)
気がつけば缶詰って自分あまり食べたこと無かったかも・・・保存の方法としては真空で理想的らしいです。



さて、この他に、今後の自分に何が出来るか・・・・
被災地の応援って、多少のボランティアはしたものの、まだまだ思ったようには・・・
もう一度、自分のネットワーク、バックボーンを穿り返すのもありかもな。。。。


 「希望の缶詰」・・・木の屋石巻水産




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2011/08/21

【プチ菜園.13】レシピその3 ついに登場!「ゴーヤ・ジュース」!

ゴーヤは野菜です。

グリーン・カーテンも重要ですが、単なる省エネグッズではありません。育てた責任をもって、おいしく食して、はじめてマットウされます。

小5ムスコのゴーヤ自由研究の一環。ゴーヤ・レシピ。


今回は・・・・
ゴーヤ・ジュース!


ゴーヤ春巻き、キーマカレーなど、思わぬ好評を続けてききましたが、さすがに今回は・・・・
「本当にやっちゃうの?」という疑問も大きく(^_^;)

ママ友によると
「去年の夏は、ゴーヤジュースを毎日飲んでいた」
という情報もありしました。

そのレシピは・・・・

ゴーヤ+牛乳+バナナ+バニラエッセンスをミキサー!!!
超簡単!


で、味は・・・・・


飲めなくはない。。。。。


苦味は感じるけど、飲めなくはない。
しかし・・・わざわざゴーヤを入れて飲む理由が分からず(^_^;)


どうやら「健康食品」として「摂取」するための方法と捉えられているようで、、、、、
確かに「青汁」なんてモノもあるしなぁ・・・・^_^;


冒頭「おいしく食して」とは異なるけれど・・・(笑)
何事も経験。日々、「マットウ」に励んでいます。




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自家栽培順調!ゴーヤと他にも

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2011/08/16

【プチ菜園.12】レシピその2「ゴーヤ・キーマ・カレー」

なんだか最近「食べ物ネタ」ばかりですが・・・・(^_^;)

ムスコの自由研究「ゴーヤについて」。
苦さを克服して、いかに美味しく食べるか?我家で大好評だった「ゴーヤ・チーズ・春巻き」につづく第2段。

「ゴーヤ・キーマ・カレー」

ニンジン・玉ねぎ・じゃが芋をみじん切りにして、挽肉と炒めて、水を少なめに煮て、「二段熟カレー」(市販のルー)を入れます。

ゴーヤは、塩もみして塩茹でしたものを薄くスライスして、先の野菜たちと一緒に炒めました。
レシピは、フツーにカレーのつくり方。

今回はムスコが頑張って調理。ルーを入れることには飽きていたようですが・・・・f^_^;

で、、、、味は・・・・・

これがまた美味い!
ゴーヤがカレーの旨みになっています。


ゴーヤ・チーズ・春巻き同様、苦味がもう少しあってもいいかな、と、思うくらい。
春巻きでは一瞬抵抗を見せた、5歳ムスメも今回は絶好調!!
ゴーヤは輪切り等、もう少し大きく切って、別で炒めてトッピングくらい主張させてもいいかも。


我家の省エネ活動は、なかなか楽しい展開になっています(^_^)


ゴーヤの栽培は、自分の中で「家族と取組む建築活動的意味合い」もあるのですが、取り組みはなんでも「楽しい」ことが第一。
どうも小難しく上目線な方向へ行きたがる「家」業界ではありますが、「楽しい方向」へ向かってこその創作活動だと思うのです。

つづく


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2011/08/12

【プチ菜園.11】レシピその1「ゴーヤ・チーズ・春巻き」

我家のゴーヤ料理。
小5ムスコの自由研究「ゴーヤについて」の一端。ゴーヤ・レシピ実践しています。

今回のメニューは、「ゴーヤ・チーズ・春巻き」!

ネットでムスコが見つけてつくることになったらしいのですが、当初カミサンは猛反対。

「絶対、苦いくて、食べられないって・・・・」
「苦くてっも、我慢して食べる!」

という、問答を数回繰り返したらしい(^_^;)。



つくり方は・・・

先達ての品種・調理法による「ゴーヤ苦さ検討」から、下処理は「塩もみ2回・茹で」が基本。
春巻きに、とろけるチーズと、そのゴーヤを巻いて、揚げる。

レシピはかなりシンプルなだけに、苦さはも相当という予想でしたが・・・・・

これが、旨い!本当に旨い!

チーズがゴーヤにうまく絡まって、苦くない!
もうちょっと苦味があってもいいかもと思うくらい、苦くない(^0^)。

外はパリパリ、中はとろっとして、ゴーヤはシャッキリという、なんとも絶妙な食感!

初回のゴーヤチャンプルーの時の、コドモラの抵抗も全くなく、むしろ取り合いになるくらい。
この「ゴーヤ・チーズ・春巻き」は、絶対オススメ!。
我家の「定番メニュー」にも認定されましたY(^0^)Y。


ちなみに、ゴーヤヤンプルー春巻きも一緒につくりましたが、こちらもナカナカでした。
苦味対策には、下処理&ひと手間がとても重要なようです。。。。。

つづく




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